水曜日に「統合失調症」の名付け親である高木俊介先生と宮本むなし(ご飯を食べに)に行きました。ご飯を食べながら精神分裂病から統合失調症に変えた当時のことを聞いてみました。
「精神分裂病」の病名が侮蔑的であり、当事者と家族に二重の苦しみを与えていると家族会が精神神経学会に申し入れを行った当時、学会の理事会のお歴々は、「素人が学問に口出しをするのはけしからん」「学問の病名に罪はない。治療が進歩すれば偏見は変わる」という反応で申し入れを一蹴され、それに疑問を感じて病名変更を検討することで集まった高木さんを含む若手には、精神医療改革運動の面々からも名前を変えることで偏見をなくそうなんていうのはユーフェミズムで姑息な手段だという批判が集まったみたいです。
それでもこれからの情報化時代、インフォームドコンセントの時代に専門家と当事者の関係は変わらざるを得ない、時代は病名変更を支持することになるという見通しで10年間かけて病名を変えることに成功しました。
生物学的精神医学の人々は特に病名変更に反対を続け、治療の進歩で偏見がなくなることにこだわり、病名変更の決定の前日まで高木さんに電話で「やるだけのことはやったのだから病名が変わらなくても君たちの努力は認められる」などと圧力をかけてきたそうです。
それが予想を覆して学会理事会で病名変更が認められたとたんに、すべては裏返りオセロゲームのように。
その後はそれまで乗り気でなかった学会が、さも自分たちが病名変更を成し遂げたかのごとく、マスコミや様々なところでアピールするのを高木さんは見ながら「そうか、やっぱり世の中というのはこういうものだな」と妙に達観したみたいです!
それから待ち構えていたように厚労省から「痴呆」の病名を「認知症」に変えたいという話が学会に持ち込まれてきたり、そこからあとは誰もが当たり前のようにこういう主張をするようになってきました。
さてこの度、「糖尿病」の名称が変更されるかも知れません。
糖尿病という名称で苦しんでいる人がいるなら、ぜひ病名を変えて欲しいと思いました。
https://medical.jiji.com/topics/amp/2822
当時の高木俊介先生のように、病名変更のために戦ってる人がいるのかなと想像すると、私の心の中だけですが応援したいと思います。
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