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就労継続支援B型事業所の運営をしています。運営に関する必要書類や便利なシステムをご紹介します。

ケース会議で提案したことについて

昨日、ケース会議がありました。

A子さんという女性が、幼い頃からご両親が居ないという家庭環境のもと、施設で育ちました。

A子さんは18歳になり、弊社が運営するグループホームと就労継続支援B型を利用されています。

A子さんは、作業所に来ても、スタッフや利用者さんと、コミニュケーションを取ろうとせず、いつも椅子に座ってイヤホンで音楽を聴いています。

スタッフが声をかけても、イヤホンを外して『え?なに?』と返答し、こちらのアプローチに答えるのも面倒くさい態度をとります。

ケース会議の目的は、"作業所で楽しく過ごしてほしい"がテーマです。

A子さんが楽しめるイベントや、取り組みなどさまざまな提案がスタッフから出ましたが、毎日となるとイベントや取り組みが継続して出来るようなものではなく、会議も頭打ちになってしまいました。

私はサビ管としての立場ですので、まずは現場のスタッフの意見を聞かせていただきました。

頭打ちとなったところで、スタッフより意見を求められ、私が出した提案は、『スタッフ1人1人が1日2回ありがとうと言うルールです"

まず、A子さんが来た時に、『きょうも来てくれてありがとう』これは必ずスタッフ全員が使える1回のボーナスチャンスです。残り1回はスタッフ自ら考えて、ありがとうと言える関わりを行います。

例えば、ゴミが落ちてて、拾ってもらったのを見たら、『A子さんありがとう』、作業をしてもらっている時も、『A子さんありがとう』、物を運んでもらっているときも、『A子さんありがとう』、自分のギャグを笑ってもらった時にも、『A子さんありがとう』でも良いでしょう。

例えば、セコ技として、"ハンカチを落とし拾ってくれたら『A子さんありがとう』"と言うなど、自らありがとうの罠を仕掛けていくのもアリだと提案しました(笑)

このように私が提案した意図としては、ありがとうと言ってもらえる環境は、とても居心地がいいのでは無いか、私はこの場所に必要とされているのでは無いか、というのを実感してほしいからです。

毎日、A子さんがすきなケーキを食べてもらうこともできないですし、趣味のネイルをネイリストの人へ頼み来てもらうと言うこともお金がかかるので出来ませんが、ありがとうは誰もができる支援だと僕は思いました。

どういった状況で自分自身がありがとうと言ったのかを報告してもらうというのも、業務の一つとして、加えることにしました。

こんな方法でありがとうって言ってもらえたんだ、次は私もこの方法を使ってみよう、など、スタッフの幅が広がると思います、

スタッフにとって、A子さんは沢山いる利用者の中の1人ですが、Aさんにとってはたった1人の自分です。

そんな自分に目を向けて、愛を伝える事ができたら、何か変化が生まれる事もあるのかなと僕は思っています。

ブログを読んでいただいているみなさん、共感していただいていますでしょうか?

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